【若草山 ハイキングコース】野生シカが草食む山頂パノラマは奈良だけの絶景
山に興味のなかった私が「アレ?登山って楽しいのかも」と軽く目覚めたのは、奈良の若草山に登ったことがきっかけです。若草山での服装は特別な山装備は不要。初心者でも安心して歩けるコースで、年齢問わず楽しめます。
今回は過去の奈良旅行で体験した、8月の若草山のハイキングコースをご案内します。
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若草山とは
若草山は全体が森ではなく芝生で覆われたなだらかな山です。円い丘が3つ重なっている様子から「三笠山」という別名があります。
高さは342m。普通の山は「一合目、二合目…」と順に標識がありますが、若草山の場合は「一重目、二重目、三重目」と数えられるのが独特です。
料金
料金は大人150円、小人80円です。
時間
開山時間は、午前9時から午後5時まで。
歩行時間は、麓から30分~40分位で山頂へ到着します。
イベントなど
毎年1月に開催される「若草山焼き」が有名です。
また、近年は美しい夜景でも有名で「新日本三大夜景」の一つに選定されています。
開山期間
開山期間は、「3月第3土曜日から12月第2日曜日」となっています。
※若草山の最新情報については、下記の公式ページでご確認ください。
公式サイト
若草山を登る
麓の様子
若草山の入口付近です。麓には商店街が広がっています。
若草山への入山ゲートは北と南の2ヵ所あり、東大寺方面からは北ゲート、春日大社方面からは南ゲートが近いです。
どちらから上っても一重目で合流します。行きと帰りで違うゲートにすれば両方の道のりを体験することができます。
今回は、東大寺→北ゲート→若草山→南ゲート→春日大社の流れで観光しました。
一重目
北ゲートから入山しました。
約350段あるというの階段を進み、左側が崖になっている木立の歩道を歩いてきました。
暑いのでこの時点で地味に体力を消耗しているのですが、一重目展望台で景観が開けて爽快な気分に。
東大寺大仏殿や興福寺の三重塔などが眼下に広がります。
二重目
ゆるやかな草原の道を上って行き二重目へ。
木が茂っていないからこそのパノラマ絶景が気持ちいい。
展望台にはベンチがあるので休憩することも可能です。
また、各展望所にある一重目、二重目の標識と一緒に記念撮影すると思い出になります。
だんだんと山道らしい光景も見られるように。
二重目料金所を通過し、後ろに振り返って撮影してみました。
尾根筋を歩いているのが分かるかと思います。
階段を登り、頂上を目指します。
三重目(山頂)
標高342m。若草山の頂上に来ました。シカもたくさんいる!
この辺のシカは、麓にいるシカたちとは雰囲気が違い、やや近寄りがたい雰囲気を醸しています。
オラついているというのか野性というのか。群れを見てもちょっと緊張感があります。
人間用に柵には立ち入り禁止の札が付いていますが、その奥で悠々と草を食べているシカたちが尊い。
「パノラマ市街地×芝生山×シカ」、この組み合わせは奈良でしか見れないに違いないでしょう。絵心はないですが描きたくなってなってしまう光景。
仲良し。
野生のシカを満喫できる若草山三重目でした。
史跡 鶯塚古墳
若草山三重目には鶯塚古墳があります。
立札があり、内容は以下の通り。埋葬されていた人物については不明のようです。
若草山の頂上に築造されたほぼ南面の前方後円墳で、全長103m、前方部幅50m、後円部径61mの規模である。二段築造の墳丘には葺石や埴輪がある。埋葬施設は明らかでないが、以前に前方部西南隅で石製斧や、内行花文鏡などが出土している。
古墳の周辺には陪塚と考えられる円墳や方墳が三基確認できる。四世紀末に丘陵頂部に築造された典型的な前期古墳である。なお、清少納言の「枕草子」に記されているうぐいすの陵がこれといわれ、古墳の名もこれからきている。
昭和十一年九月三日史跡指定を受けた。
道を歩いていくと、後円部の頂上にポツリと石碑が建てられています。
鶯塚古墳からの眺めも良いなと思い撮影。
鶯塚古墳から見た三重目展望台。
一重目、二重目、三重目と眺望が開けてくるの楽しい若草山でした。
下山
来た道をおさらいしつつ下山。
緩やかな下り坂ではありますが、やや滑りやすいため足にダメージが来ています。
上空からの東大寺も見納め。
行きで選ばなかった南ルートへ。テクテクと坂を下り無事下山することができました。
最終的に、若草山は自分の中で奈良で一二を争うくらい大好きなスポットとなりました。
注意点など
登山開始から無事下山まで、約1時間30分の時間を要しました。
若草山の道は全体的に整備されていましたが、道のりを外れると左右は普通に崖なので落ちたら大変です。油断はしないようにしましょう。
また、山中には自動販売機がないので、水分はあらかじめ準備が必要になります。
大変だったのは、スニーカーではなくウォーキングパンプスで行ったためか、足の裏に疲労がたまり、帰り道めっちゃ足が痛くなったことです。
靴重要(笑)