基本情報技術者合格!これが初心者王道攻略法
IT・WEB系女子を目指している私ですが、2回の受験を経て「基本情報技術者」に合格できましたので、「H27年春期試験」合格までの約1年間の試験対策の体験記を書いていこうと思います。
初回の試験失敗から学んだことや、TACの講座で参考になった知識を織り交ぜながら、文系出身・IT初心者の目線でつづっております。
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目次
基本情報技術者試験とは
基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験の試験区分レベル2に位置づけられる国家資格で、システム開発技術者の登竜門です。
ITパスポートが「全社会人向けのIT一般教養」的なイメージだとすると、基本情報技術者は「IT業界人向けの基礎知識」のイメージですね。
試験概要
- 開催時期は年2回、春期(4月)と秋期(10月)。
- 午前試験(2時間30分)と午後試験(2時間30分)がある。
- 合格基準は午前・午後ともに100点満点中、60点を超えること。
難易度・合格率
難易度は、基本といいながら決して簡単では無いのが基本情報技術者試験です。
合格率は受験者ベースで20%台ですが、応募者ベースで算出すると約16%に下がり、試験当日の欠席者が多いことがわかります。
私も2回受験しましたが、周りに少なからず空席がありましたよ~
諸事情があるのでしょうが、たくさんの空席から「挫折」のメッセージが感じられました(遠い目)。。。
正式な試験情報は、IPA情報処理推進機構でご確認ください。
体験データ公開
ここで私の基本情報技術者試験体験データを公開します。
- 非IT系職業・プログラム経験無し
- ITパスポート試験取得済み(2014年6月)
- 受験回数 2回(H26秋期・H27春期)
- 勉強時間 約1年(2014年6月~2015年4月)
- 選択言語 表計算
- H27年春期試験対策で、TACの情報処理講座「午後マスターコース」受講
成績表
1回目 (平成26年秋期) | 午前(75.00点) | 午後(59.25点) | 不合格 |
---|---|---|---|
2回目 (平成27年春季) | 午前(83.75点) | 午後(67.20点) | 合 格 |
1回目はなんと、わずか0.75点足りなくて不合格という結果です。。。
(※午前・午後ともに60点以上で合格となる)
初回は会社に通いながら、というのもありましたが、2回目は退職後にTACに通い始めたというのに、いまいち開花せず、モチベーションが下がりながらも、最後まで諦めずに答案用紙にしがみついた結果、合格に漕ぎつけました。
初回の試験失敗から学んだことや、TACの講座で参考になった知識を織り交ぜながら、基本情報技術者試験の試験対策について書いていこうと思います。
基本情報技術者試験~午前対策
基本情報技術者の試験対策は「午前対策」と「午後対策」に分かれますが、午前対策のやり方は非常にシンプルです。
午前対策は参考書で学んだあと、過去問を繰り返し解くに尽きます。
ちなみに、ITパスポートを取得していると、学習した内容がそのまま基礎となりますので負担が少なくなります。
基本情報技術者の午前試験は、過去の問題が繰り返し出題されているので、ある程度ベースが出来上がっていれば、試験直前でも追い込むことが可能です。
目安としては、過去問3回~4回分で合格点が採れるようになったら、一区切りして午後試験対策に進みましょう。
くれぐれも、午前試験対策だけにハマり過ぎて、午後試験対策をおろそかにしないように注意です。(←私のことです。。。)
おすすめの参考書
通称猫本と呼ばれる「柏木先生」と、定番として名高い「パーフェクトラーニング」は、範囲を過不足なくカバーしてくれる絶対安定の参考書です。
栢木先生の基本情報技術者教室
基本情報技術者 パーフェクトラーニング過去問題集
ちなみに過去問は基本情報技術者試験ドットコムで勉強することもできます。
試験日までのカウントダウンがあったりして、私も大変お世話になりました。
基本情報技術者試験~午後対策
「基本情報技術者試験」最大の山場は午後試験にあります。
中でも「アルゴリズム」と「プログラミング」、この2つに如何に取り組むかが試験の勝敗を分けるカギとなります。
(私は、この2つの勉強が間に合わず、1回目の試験に落ちました。。。)
午後試験の出題範囲
基本情報技術者の午後試験の出題範囲を確認します。
問 | 分野 | 出題数 | 配点(100点満点) |
---|---|---|---|
問1 | 情報セキュリティ | 必須 | 12点 |
問2~問7 | ハードウェア ソフトウェア データーベース ネットワーク ソフトウェア設計 プロジェクトマネジメント サービスマネジメント システム戦略 経営戦略・企業と法務 | 6問中 4問選択 | 各12点×4問 |
問8 | アルゴリズム | 必須 | 20点 |
問9~13 | プログラミング C言語、COBOL、Java、アセンブラ、表計算 | 5問中 1問選択 | 20点 |
- 問1(小問)情報セキュリティは必須
- 必須の問8(アルゴリズム)と問9(プログラミング)は配点は20点と高い
ここでは、以上2点を押さえておいてください。
(問8) アルゴリズム
基本情報技術者のアルゴリズムとは
基本情報技術者試験の独特仕様の言語で、別名「疑似言語」。
プログラミングの基礎となる思考法が問われます。
経験値による個人差がありますが、初心者にはハードルが高く、習得に時間がかかるといわれています。
TACの講師の先生のお言葉
アルゴリズム習得は時間がかかるが、ある時点で悟ったようにわかる瞬間が来る。その後は箸を使うように自分の身につく。
私の記憶ですが、講義で聞いてなるほどと思った名言です。
また、アルゴリズムでは専用の参考書が必要になりますので、早めに入手して、どんなもんか確認してみてください。
私のおすすめは「福嶋先生」です。
うかる!基本情報技術者(福嶋先生の集中ゼミ)
とっつきやすいように工夫されていますが、個人的に簡単かどうかは微妙です。
でも、過去問の動画解説に散りばめられたお言葉が貴重で、ボディーブローのように?じわじわと効果を発揮しました。
基本情報のアルゴリズム問題は、例え問題がわからなくても(20点中)10点くらい取れるように配慮されていることが多々ある。
上記のようなお話が耳に残りました。
結局、私は「悟り」に至るには修行不足でしたが、この言葉を信じて諦めなかった結果、2回目の試験で本当にきっかり10点取ることができました。
(問9~13)プログラミング
選択問題なので、C言語、COBOL、Java、アセンブラ、表計算の中から、どの問題を選択するのかあらかじめ決めておきます。
プログラム未経験者にとって、易しいのは「表計算」です。
(選択の余地が無いとも言う。。。)
ちなみに「計算表(けいさんひょう)」ではなく、「表計算(ひょうけいさん)」と読みますが、最初読み間違えたのは私だけかなぁ~?
エクセルみたいな感じで、問題の前半は関数を頭に叩き込んで臨みますが、後半のマクロ問題はアルゴリズムの知識も必要になります。
なので、手を付けるのはアルゴリズムが先のほうが良いですよ。
また、易しいといっても、問題がロングで慣れが必要なので要注意です。
表計算用の参考書が必要で、私も使用し、定評があるのが下記のものです。
基本情報技術者 らくらく突破 表計算
問1~問7の文章問題
全部で5問解答しますが、問1の情報セキュリティは必須で、残りの4問は6問の中から選ぶ選択式です。
「午前の知識+読解力+慣れ」が必要で、過去問を解き、自分にとって解きやすい問題を嗅ぎ分ける力をつけていくことが重要となります。
パーフェクトラーニング等の「過去問題集」があれば取りかかれますので、とっつきやすいです。
ちなみに理論的には、この5問が満点だと60点となりますので、アルゴリズムと表計算は0点でも合格になる計算ですが、現実的には厳しいですよね。
午後試験対策~資格の学校で学ぶ
基本情報技術者試験に独学で挑むことは、殊勝なことでありますが、本気で受かりたい場合、資格学校での講座受講も選択肢になると考えます。
私は平成26年秋期試験の午後試験で0.75点足らず不合格になったわけですが、同時に独学に限界を感じてしまいました。
2回目の試験、平成27年度春期試験の午後対策として、私はTACの「午後マスターコース」を受講し、結果合格することができました。
この講座では、独学では気づけないことをたくさん学び有意義でした。
先に書いたアルゴリズムの講師の先生の名言もその一つです。
ただし、受講さえすれば、楽して合格という類のものではなく、自分自身が修行を積まないとできるようにはなりません。
合格しないと、「高いお金とかけた時間が水の泡」です。
でも、そのプレッシャーにより何とか頑張れたのかもしれません(苦笑)。。。
(半年間のTAC生活と「午後マスターコース」の詳細を記事にしています。)
関連記事
H26秋期試験・基本情報不合格体験記
1回目の受験で不合格となった、平成26年秋期試験の試験勉強をつづります。
突っ込みどころは多々ありますが、反面教師としていただければと思います。
6月~7月 | 午前対策に熱中(←まあ順調) |
---|---|
8月 | 午後対策(問1~問7)過去問解答(←後回しにしても良いところを先に着手) |
9月 | 午後対策(問8)「基本情報技術者試験のアルゴリズム問題がちゃんと解ける本」 午後対策(問13)「情報処理試験の表計算問題がちゃんと解ける本」 の2冊をやってみたが、実際の問題ができるようにならず詰む。 |
10月 (試験月) | やる気がなくなり、何もしない。 |
試験当日 (午前) | 知ってる問題が多数出たが、すでに忘れかけていたため、解答に時間がかかる。 知恵熱が出て、体力を消耗してしまう。 |
試験当日 (午後) | 試験対策をしていた(問1~問7)をこなすも、朝からずっと下を向いて集中していたため、首の後ろが激痛に。。。 (問8)アルゴリズムと(問13)表計算は適当にマークし、最後まで粘らず帰宅。 | 試験結果 | 午後試験(59.25点)で0.75点足りず不合格 |
試験直前にモチベーションが保てず、戦意喪失してしまいました。
当日は首が痛くなって真剣に取り組まず帰宅する始末。
ぼろ負けかと思いきや、あともう少しのところまで来ていたことに目をそらしてしまったようです。。。
それでも、試験を放棄せず受験したことが、次の反省になりました。
試験当日対策
経験から言えるのは、基本情報技術者試験の白黒を分けるのは、最終的には試験当日の作戦と気合です。
基本情報技術者試験の山場、午後試験は時間配分が命です。
午後試験必勝の王道タイムスケジュール
問 | 分野 | 出題数 | 配点 | 時間配分(2時間30分) |
---|---|---|---|---|
問1 | 情報セキュリティ | 必須 | 12点 | 15分 |
問2~問7 | 選択問題 | 6問中 4問選択 | 各12点 | 15分×4問 |
問8 | アルゴリズム | 必須 | 20点 | 30分 |
問9~13 | プログラミング | 5問中 1問選択 | 20点 | 30分 |
午後試験は2時間30分間ですが、時間との戦いになります。
最初の元気なうちにアルゴリズムとプログラミングに取り組むのが第一で、あとは制限時間内に次々問題をこなします。
その際、前の問題の出来を引きずらないことが第二のポイントです。
上記のタイムスケジュールでは15分余る設計なので、この時間で、全体の作戦立て、選択問題の選別、解答の見直し、または1問に5分程度付け加えたりします。
上記はTACでも推奨されていた、一般的な時間配分のモデルケースですが、結局これに勝るものは無いように思えますので王道といってみました。
基本情報技術者試験試験当日の5か条
- 欠席しないこと
- 試験場所は確認すること(毎回同じ会場ではないです)
- 午前試験でエネルギーを消耗しないこと
- 午後試験は時間配分を厳守すること
- 最後まで諦めないこと
以上、私の体験談を出し尽くしました。
これから試験を受ける方のお役に立てれば幸いです。
試験頑張ってくださいね!