【世界遺産】座喜味城跡公園は入場料無料の穴場スポットでした
2017年7月の沖縄旅行記です。
沖縄バスの定期観光バスツアーで読谷村にある座喜味城跡公園を見学しましたので、歴史や見どころなどをお伝えします。
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座喜味城跡公園
御菓子御殿での昼食後、ツアーバスは座喜味城跡公園の駐車場に到着。
座喜味城跡の周辺は公園として整備されており、入場料は無料でした。
参考記事
御菓子御殿・読谷本店のレストラン花笠でランチ、紅いもタルト工場見学も
公園に生えている木は「琉球松」という沖縄の松だそうです。
写真ではわかりづらいのですが、琉球松の松ぼっくりは普通の松ぼっくりより小ぶりサイズです。
高台の遊歩道を進んで座喜味城跡へ。
座喜味城は、標高120m余りの丘陵地に築かれています。
座喜味城跡
座喜味城は、十五世紀初頭に読谷山の按司で築城家としても名高い・護佐丸(ござまる)によって築かれたと伝えられています。
1972年(沖縄本土復帰の年)に国の史跡に指定され、2000年には「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されました。
要塞のような西洋の城のような堅牢な雰囲気と南国の植物との組み合わせが独特です。
正面入口の右側の城壁の地面に崩れた石積のような部分がありますが、これは拝所であるとバスガイドさんが教えてくれました。
アーチ石門上部に座喜味城ならではの特徴があります。
アーチ石門の天井で用いられている「くさび石」は、他のグスクでは類例がないものだそうです。
座喜味城は2つの郭からなる連郭式の形態になっており、一の郭(内側の城壁)と二の郭(外側の城壁)にアーチの門が一つずつ作られています。
一の郭(内側の城壁)の城門は、二の郭(外側の城壁)の階段より段数が多い階段の上部に設けられています。
また、階段の一段一段は地面と水平ではなく、下に下がるように傾斜がついています。
理由については、敵の侵入防止であるとか、王様の輿を水平にするための傾斜であるとか諸説あるようです。
一の郭(内側の城壁)の内側に、城壁に登るための階段が設置されています。
座喜味城跡の外側の背景で、湖のように見えるのは長浜ダムです。
一の郭内側の中心には、建造物の柱跡のような遺跡が見られます。
先に通ってきた2つのアーチの城門を見渡すことができます。
沖縄の城としては中規模のものですが、城壁の曲線が美しく印象的なグスクです。
一番高いところからは、遠くには東シナ海、読谷村のほぼ全域を眺めることができます。
城壁の上を歩いていると高さの感覚がマヒしてしまいますが、ところどころ進入禁止の看板が出ています。
ケガでは済まない高低差の部分があるかと予想されるので気を付けて見学しましょう。
感想
先日見学した同じ世界遺産の今帰仁城跡と比較すると、城の規模は小さく観光客も少なめでしたが、座喜味城跡は城壁は形が美しく登ることもでき、しかも無料。
琉球を感じる穴場の良いスポットであると感じました。
ただし、今帰仁城には無料ガイドが駐在していますが、座喜味城には居ないようでした。
バスツアーで来ている場合は解説がありますが、個人で来る場合は、なんとなく見るだけになってしまいがちな場所ではあります
参考記事
【世界遺産】今帰仁城跡の料金・所要時間・見所について | 沖縄バスツアーで行く
<2017年7月沖縄旅行記22(次へ「道の駅かでな」)>
基本情報
- 名称: 座喜味城跡
- 住所: 沖縄県読谷村字座喜味708-6番地
- TEL: 098-958-3141(読谷村立歴史民俗資料館)
- 営業時間:見学自由
- 駐車場: あり
- 公式URL: http://www.yomitan-kankou.jp/