拡大鏡ゾフデカ(zoff deca)買った!レビューします。ハズキルーペにしなかった訳
2019年4月に全国発売されたZoffのメガネルーペ「Zoff DECA(ゾフデカ)」。ハズキルーペの対抗馬になるかと思いきや、どうも口コミ反応が薄いようなので、購入して半年ほど使用した私がレビューしてみます。
特に文字が小さすぎて読めないワケではないのですが、手元で細かい作業をすることがあり、例のあのCMを見て以来、メガネルーペ購入を検討するようになりました。
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目次
メガネルーペとは?
ハズキルーペが有名になり、メガネ型ルーペなるものが世間に認知されました。シニア世代が利用するイメージから、老眼鏡と混同されやすいですが、両者は違った機能を持つものです。
ルーペ(拡大鏡)と老眼鏡の違い
ハズキルーペに代表されるメガネ型ルーペと呼ばれるものは、拡大鏡の一種です。ハンズフリーの虫眼鏡と考えればわかりやすいでしょう。拡大率のバリエーションこそありますが、いずれにしても単に拡大して見るための道具ですので、皆で同じ物を共用することができます。
老眼鏡は近視や遠視用のメガネ同様、ピントを合わせることを目的として作られています。したがって、老眼鏡には拡大機能はありません。また、人によって合う度数が異なるため、基本的に共用するものではありません。
ハズキルーペの種類と値段
ここでは、メガネルーペの本家ハズキルーペの種類を紹介します。もしかして、現在市場に出回っているメガネ型ルーぺの原型となっているかも?
ハズキルーペの種類
レンズの大きさが3種類、拡大する倍率が3種類、ブルーライトカット率が2種類、フレームカラーが10色あり、全部で160種類のバリエーションあります。
ラージ 大きなレンズ | コンパクト 標準レンズ | クール 小さなレンズ | |
---|---|---|---|
1.32倍 | 焦点距離が長い。PCやスマホなどを自然な姿勢で使うことができる。 顔の距離を50cm~70cmほど離して見え方を調整。 | ||
1.6倍 | 読書や手芸など、顔から少し離した手元で細かい作業を行う場合に。 顔の距離を30cm~40cmほど離して見え方を調整。 | ||
1.85倍 | 最も拡大倍率が高い。対象を顔の近くで大きく見たい場合に。 顔の距離を22cm~28cmほど離して見え方を調整。 | 該当商品なし |
初心者が性能面で一番悩むのは、「拡大する倍率」だと思います。
拡大鏡なのだから倍率が高い方が良いように思いますが、拡大率が高いものはその分焦点が合う範囲が狭くなります。もし、取扱店舗でサンプルが置いてあったら、実際に掛けてみるとよくわかるのですが、対象外の場所を見ると視界がグワングワンになり気分が悪くなります。拡大率が低いものは汎用性が高いのですが、大きく見えるという効果が感じられない場合、そもそも持つ意味がなくなります。
ハズキルーペの値段
定価が11,100円(税込)となります。
※商品の詳細はハズキルーペ公式サイトでご確認ください。
ゾフデカ購入!ハズキルーペにしなかった理由
さて、ハズキルーペが気になっていたのに結局買わなかった次第ですが、購入を躊躇したのは以下の理由からです。
- 種類が多すぎて(良いことなのですが)、逆に決めかねる
- お試しで買うには、定価が高い
- 自分の中でシニア感へのハードルが越えられなかった
シニア感というのは、単なるイメージの問題ですね…
以前、ハズキルーペの社長がネット記事で、石坂浩二さんのCMで60代、舘ひろしさんのCMで50代、渡辺謙さんのCMで40代の購買層獲得を意識しているとおっしゃっていました(現在は武井咲&小泉孝太郎らで30代を意識?)。
参考記事
若年層もザワついた『ハズキルーペ』CMのインパクト “ルーペ=老人”を覆す戦略とは?
実際、菊川怜さんと同年代の私には、例のあのCMはかなり刺さり、「買うなら菊川怜モデルのパールホワイトかしら」などと憧れてはいたのですが、色々考え過ぎてしまい購入には至りませんでした。
そんな中、メガネブランドZoffから発売された類似品「Zoff DECA(ゾフデカ)」は拡大率1.6倍のルーペメガネが6色展開、定価7,700円(税込み)。値段は微妙に安くはないと感じましたが、日頃メガネを購入している店舗で販売されており、お手軽感から早々に飛びついてしまった訳です。
※商品の詳細はZoff公式サイトでご確認ください。
Zoff DECA(ゾフデカ)はこんな商品!
パッケージは全種類共通で、外側の紙ケースの脇にフレームのカラーを表示したシールが貼ってあります。
メガネ型ルーペ本体、専用ケース、メガネ拭き、付け替え用のノーズパットが梱包されています。
ゾフデカ10の特徴
- 非球面レンズ設計で揺れ歪みが少ない
- レンズには汚れ・反射防止コート付き
- 顔なじみの良いフロントデザイン
- 可動式・着脱式ノーズパットを採用
- 長時間近くが見やすい光学レンズ設計
- 重さ約30g、軽量で長時間使用でも快適
- 大きなレンズで広い視野を確保
- 1.6倍の拡大率で大きく見える
- 横顔を引き立てるメタルのアクセント
- コンパクトなデザインで携帯にも便利
色々書いてありますが、一番わかりやすい特徴はそのデザイン。
ゴーグルっぽいデザインのハズキルーペは、いかにも拡大鏡つけてますという存在感があるのですが、ゾフデカは一見普通のメガネ風。さりげなく使えるメガネ型ルーペとして作られています。
また、メガネメーカーの商品ですので造りはしっかりしており、安っぽい雰囲気にはなっていないのが良いところです。
専用ケースはどうだろう?
ケースの見た目は悪くはないし、もちろん付いていないよりはマシですが、自分的にはヒットしませんでした。
付属の専用ケースはメガネスタンドとしても使えるとのこと。個人的にはゴムバンドが受け付けない感じですが、こういうのが便利と感じる人もいるのかもしれません。
付属品と共にケースを閉じてみました。両端がマグネットでくっつくようになっていますが、私のは磁器が弱くバッグに入れようものならパカっと開いてしまいそう。モノによって個体差ががあるのかもしれません。
しかも、メガネ拭きをメガネの外側にセットすると、微妙な按配でケースが開いてしまいます。仕方がないので、クリップで止めて使用することに。
ノーズパットについて
単独で使うとき用、メガネの上から重ね付け用の2種類のノーズパットが付いてます。
自分はほとんど単独でしか使用することがありませんが、こまめに付け替えなくてはいけないとしたら、ちょっと面倒かも。でも、これはしかたがないポイントなのでしょう。
Zoff DECA(ゾフデカ)使ってみた
冒頭で、文字が小さすぎて読めないワケではないと書きましたが、手元作業でもっと大きく見えたらいいのにと感じたことがあったので、実際に使用してみました。
ジュエリーの洗浄
ときどきアクセサリーをブラシ洗浄するのですが、細かいところに汚れが詰まっていたりします(特に、石が入った指輪の裏側など)。大きく見えることにより、汚れ落ちがわかりやすくなり、作業するのが楽しくなりました。
指先の甘皮の処理
甘皮が爪に癒着してしまうと、ささくれの原因になってしまいます。ときどきセルフで甘皮処理しているのですが、指先が見えづらく勘でカットするため、必ずどこかしら出血する運命となっていました。
ルーペを付けると、大きく見えるのはもちろんですが、目の前に近づけたときの見え方が肉眼よりもはっきりと見えるので、作業の精度が上がりケガをすることが減りました。
Zoff DECA(ゾフデカ)感想
一応、大きくは見え助かりはしたのですが、正直ビックリするほど飛躍的には感じられませんでした。もしかすると、ハズキルーペで言うところの最大倍率1.85というのが自分の手元作業にはピッタリくるのかな?と感じた次第です。でも、買い替えるというほど不満でもありませんので、壊れるまでは大事に使用したいと思います。
また「非球面レンズ設計で揺れ歪みが少ない」というのが特徴なので、手元作業と読書のときは歪みは全く感じませんでした。ついでにと思い、PCとスマホの画面で試してみたら、残念ながら少しの歪みを感じました。しばらくしていると慣れてはきますが、自分の場合は、この見え方であればルーペは必要なく原寸のほうがラクでした。
百円ショップのメガネ型ルーペの歪みはひどいのか、ハズキルーペならば歪まないのか?その辺は比べていないのでわかりません。
最後に
Zoff DECA(ゾフデカ)のレビューは以上です。
どうしても、値段としては割高感がある商品かと思われます。こだわりがなければ安価な類似品が百円ショップや書店などでも販売されていますしね。
また、高価なハズキルーペもアマゾンなどの通販サイトでは、Zoff DECA(ゾフデカ)と同じ7000円台で販売されていたりもします(※保証が正規店と違う可能性はあり)。これで、ハズキルーペは日本製、Zoff DECA(ゾフデカ)は中国製ということを考えると、結局ハズキルーペのほうに軍配が上がってしまうかもしれません。
ただし、Zoff DECA(ゾフデカ)は、メガネメーカーならではの品質が保たれた、比較的スタイリッシュなメガネ型ルーペです。外出時に拡大鏡が必要で「ハズキルーペ使ってる?」と突っ込まれたくない人には特におすすめです(笑)