横浜そごう美術館「西田俊英展-忘るるなゆめ」に行ってきました
横浜そごう美術館で開催されている「西田俊英展-忘るるなゆめ」に行ってきましたので、展示の内容と感想、販売グッズの情報をまとめました。
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「西田俊英展-忘るるなゆめ」の概要
「西田俊英展-忘るるなゆめ」は、画業46年を迎えた西田俊英の作品70点を一堂に集めた美術展です。
1970年作(俊英17歳)から、2015年作(俊英62歳)までを一連して鑑賞することができるのが魅力です。
西田俊英(にしだしゅんえい)
- 1953年三重県伊勢市生まれ(63歳)の日本画家
- 沢山の受賞歴がある
- 日本美術院の同人の一人で、次代ホープとして注目されている
- 神秘的なもの、原始的なものに興味を持っている
- 30代後半くらいでスランプに陥ったり、40歳でインドに移住したこともあった
西田俊英さんについて、展示会の説明文を読んで印象に残った部分を書き留めました。
忘るるなゆめ
「忘るるなゆめ」というのは今回の西田俊英展のテーマでもあり、西田俊英の座右の銘ともいえる重要なキーワードです。
西田俊英は恩師・塩出英雄から贈られた「日本画の道を学べり 忘るるなゆめ 一生励み磨きゆくべし」という言葉を胸に創作活動をしているのだそうです。
「西田俊英展-忘るるなゆめ」感想
西田俊英の作品は、過去に自分が鑑賞したそごう美術館の展示会の中では、再興第99回院展と再興第100回院展に出品されていたので一応見たことがありました。
再興院展には数多くの作家さんの作品が展示されていて、私はあまり真面目に鑑賞してなかったんですが(笑)西田俊英の作品は不思議と記憶に残っていました。
(写真はジュニア・ガイド)
特に記憶に残っているのが、再興第99回院展に出品されていた《月窓》です。
キリスト風の男性が大正の洋館みたいな窓辺にいて、わんことトカゲ?と一緒に月を眺めている図が妙に印象に残っていたのです。
「西田俊英展-忘るるなゆめ」では、この《月窓》(俊英61歳の作品)と《月光》(俊英18歳の作品)が比較されていました。
ずいぶんと違っているようで、格子状の画面分割に木々の枝を重ねて月を配置しているところなど年代を超えた共通点もある2作品だと思いました。
全体に夜っぽいイメージの繊細で幻想的な作品が多く、昼間を描いた作品は優しく靄がかかったような色使いです。
また、サイズが大きな作品も多いので見ごたえはあります。
展示会の中で図録をパラパラ見てみましたが、実物のほうが透明感があって色が綺麗に見えるので、直接見たほうが良さがわかると思います。
鑑賞したのは平日の閉館間際19時すぎだったので、客は数人しかいませんでした。
「西田俊英展-忘るるなゆめ」図録とグッズ
図録(2,160円)です。
ポストカードもありますが、種類が少ないですね。
藤を描いた《藤香》と、桜が見える窓辺を描いた《風の贈り物》が気に入ったのですが、残念ながらどちらもポストカードにはなってませんでした。
これから鑑賞される方も自分のお気に入りの作品を見つけてみてください。
開催期間は11月13日までと短めなので注意してくださいね。
- 名称:「西田俊英展-忘るるなゆめ」
- 開催期間: 2016年10月18日~11月13日
- 開館時間: 午前10時~午後8時
- 入館料: 大人1,000円、大学・高校生800円、中学生以下無料(ミレニアムカード、クラブ・オン・カードの提示で値引きあり)
- 開催場所: そごう横浜店6階
- 電話番号: 045-765-2111
- 美術館URL: https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/index.html