鎌倉紅葉散歩1 | 円覚寺の見どころ(本尊・庭園・舎利殿等)を解説します

2016年12月初旬、紅葉を見に鎌倉へ行った体験記です。

最初に訪れた、北鎌倉の円覚寺(えんがくじ)の紅葉の様子と境内(本尊・庭園・舎利殿等)の見どころについて解説します。

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北鎌倉駅に到着

北鎌倉駅

電車の中で駅弁ランチをしながら、北鎌倉に到着。

北鎌倉駅

北鎌倉駅

今回は禅寺(円覚寺・建長寺)を中心に巡る予定です。

円覚寺

北鎌倉駅の改札を抜けるとほどなくして、紅葉と群がる観光客の気配が!

円覚寺(えんがくじ)について

円覚寺

鎌倉には禅寺(臨済宗)に設けられた五大官寺があり、鎌倉五山と呼ばれています。

鎌倉五山:(建長寺・円覚寺・寿福寺・浄智寺・浄妙寺)

円覚寺(えんがくじ)は、鎌倉五山の第2位の臨済宗円覚寺派の大本山になります。

読みは「えんかくじ」ではなく「えんがくじ」と濁ります。

円覚寺(えんがくじ)概要
建立1282年
開基北条 時宗(1251~1284)
開山無学 祖元(1226~1286) 諡号:仏光国師
山号瑞鹿山(ずいろくさん)
本尊宝冠釈迦如来

参考記事

東京国立博物館「禅—心をかたちに—」に行ってきたので解説します

(※禅宗の基礎知識について、ちょっとだけ触れています。)

円覚寺の見どころ

境内入口

円覚寺境内入口

この日は良く晴れて、紅葉が綺麗に見えました。

紅葉には曇り空より青空が断然似合います。

円覚寺の入口前は絶好の写真スポットになっていて、常に人が絶えませんでした。

円覚寺境内入口

門をくぐり円覚寺の境内に入ります。

円覚寺境内入口

開門は午前8時。

閉門は12月は午後4時になります。

円覚寺案内図

円覚寺境内配置図です。

細かな建物がたくさんありますが、主な見どころを順に解説していきます。

山門(三門)

円覚寺山門

円覚寺の境内を進むと山門という大きな門が出迎えてくれます。

円覚寺山門

山門は三解脱(空・無相・無願)を象徴するといわれ、諸々の煩悩を取り払う門とされています。

現在の三門は1785年に再建されたもので、神奈川県の重要文化財となっています。

仏殿

円覚寺仏殿

山門をくぐり、すっかり清らかな気持ちになりました(←本当か?)

先に見えるのが円覚寺の本尊が祀られた仏殿です。

円覚寺仏殿

本尊は冠を被っていることから「宝冠釈迦如来」と呼ばれています。

居士林(こじりん)

円覚寺居士林

居士林(こじりん)前でも紅葉が見られました。

居士林は在家修行者のための専門道場で、在家の禅修行者のことを居士と呼びます。

一般向けに座禅会が催されている場所です。

円覚寺

紅葉の道を歩いていきます。

妙香池

円覚寺妙香池

池の前に人気の紅葉スポットがあり、一眼を持った人や自撮り棒を持った人が撮影をしていました。

円覚寺妙香池

この池は、円覚寺創建当時から知られている妙香池(みょうこうち)と名づけられた放生池です。

円覚寺妙香池

円覚寺の入口同様、きれいな紅葉が見れるスポットなのでおすすめです。

舎利殿

円覚寺舎利殿

国宝の舎利殿については、残念ながら拝観が制限されています。

円覚寺舎利殿

一応、この門から中を覗くことはできます。

円覚寺舎利殿

一番奥に舎利殿の屋根だけチラッと見える程度です。

如意庵

円覚寺如意庵

如意庵には安寧(あんねい)というお寺カフェがあります。

円覚寺如意庵

水・木・金・第2土曜日のみの営業していないようですが、タイミングが合えば美味しいスイーツがいただけます。

開基廟

円覚寺開基廟

開基廟は円覚寺の開基(寺院の創始にあたって必要な経済的支持を与えた者)北条時宗公を祀った廟です。

開基廟は特別のようで、拝観料100円、抹茶500円と別料金になっています。

御朱印の受け付け所もありました。

方丈

円覚寺方丈

方丈裏に庭園があります。

方丈は元は住職さんの居間だったそうですが、今は住んでおらず多目的に利用されているとのことです。

円覚寺方丈

方丈の敷地内には、観音様がたくさん並んだ百観音霊場があります。

円覚寺方丈

方丈前には、鎌倉市の天然記念物に指定されている柏槇(ビャクシン)の古木が植えられています。

円覚寺方丈

中に入ることができて、お手洗いや円覚寺の紹介ビデオ閲覧コーナーがあり、仏画も飾られていました。

円覚寺方丈

方丈裏の庭園は妙香池の向かい側に位置しています。

国宝洪鐘弁天堂

円覚寺国宝洪鐘弁天堂

最後に国宝洪鐘弁天堂に向かうことにしました。

急な階段を上るので、午後4時以降の登山は禁止とされています。

円覚寺国宝洪鐘弁天堂

運動不足なので、ちょっと息切れ&脚が震えました(笑)

円覚寺国宝洪鐘弁天堂

関東で最も大きい洪鐘(高さ259.5cm)で、国宝に指定されています。

素朴な佇まいでひっそりとした中に存在感があります。

囲いがあって、工事現場みたいな雰囲気になっちゃってますが。

円覚寺国宝洪鐘弁天堂

この洪鐘は、1301年に円覚寺の開基である北条時宗の子である貞時が、国家安泰を祈願して寄進したものです。

円覚寺国宝洪鐘弁天堂

円覚寺の弁天堂では、江の島より招来した弁財天を祀っています。

円覚寺国宝洪鐘弁天堂

60年ごとに江の島と円覚寺の弁天堂の間で祭礼が執り行われるそうです。

円覚寺国宝洪鐘弁天堂

洪鐘弁天茶屋という見晴らしのいい場所にあるお茶屋さん。

御朱印の受付所もありました。

お守り

最後の国宝洪鐘弁天堂でだいぶ足がヤバくなりましたが、最初の入口に戻ってきました。

写真は販売されているお守り類のごく一部ですが、ペット用のお守りもありました。

近くに自販機も5台ぐらい並んでいるので、軽く疲れを癒すことができますよ。

円覚寺

円覚寺には1時間ほど滞在しました。

それから、円覚寺の紅葉情報はお寺のホームページで更新されているので、気になる人は確認してみてください(円覚寺の紅葉情報)。

次は建長寺に行きます。(続き

■ 基本情報
  • 名称: 臨済宗大本山 円覚寺
  • 住所: 〒247-0062 鎌倉市山ノ内409
  • アクセス: JR横須賀線「北鎌倉駅」下車徒歩1分
  • 拝観時間: [3〜11月]8:00〜16:30 [12〜2月]8:00〜16:00
  • 拝観料: 大人300円、小人100円
  • 電話番号: 0467-22-0478
  • 公式サイトURL: http://www.engakuji.or.jp/top.html

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