大逆転裁判2+DLCクリアした評価と感想~怒涛の展開!でも陶酔感は無し。
2017年8月3日発売の「大逆転裁判2-成歩堂龍ノ介の覺悟-」とDLCをクリアしたので、感想(ネタバレ)と評価をまとめました。
前作「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-」(以下、大逆転裁判1とします。)の続編になりますが、1だけでは分からない部分が多く何とも言えなかったので、1・2を通しての感想と評価を書いています。
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大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-
大逆転裁判1の構成と評価
大逆転裁判1が発売されたのは2015年7月5日です。
大逆転裁判1の構成は以下の通りです。
- 1話…『大いなる旅立ちの冒険』…日本にて
- 2話…『友とまだらの紐の冒険』…船内にて
- 3話…『疾走する密室の冒険』…ロンドンにて
- 4話…『吾輩と霧の夜の冒険』…ロンドンにて
- 5話…『語られない物語の冒険』…ロンドンにて
当時の世間一般(Amazonレビューなど)の評価としては、
(内容はともかく)1本の単発作品だと思っていたのに続き物だった。隠して売るなんてけしからん(怒)!
というブーイングの嵐がメインだったように思います。
大逆転裁判1の感想
一度クリア済みですが、だいぶ内容を忘れてしまったので(笑)
このまま2をプレイしても楽しめないかなと思って、しょうがなく2週目をやりました。
別につまらなくはない。けどストーリーの進行やキャラの行動に納得、共感できない場面がしばしばあり、イライラさせられた。
というのが2回やってみての私の感想です。
ストーリー以外では、明治時代の世界観が新鮮、背景がレトロ調で美しいです。
ストーリーやキャラの行動に納得、共感できない点が多いのは、主に1話と2話です。
1話
1話では、主人公(成歩堂龍ノ介)が被告人なのに自己弁護しなきゃいけないという無茶振りな設定でスタートしました。
「最初から何かがおかしい」と感じつつ、でも相手は亜内検事(のご先祖様?)だからサッサと終わるだろう我慢我慢と自分に言い聞かせながら進めていたのですが、これが終わらない。。。
延々と続くグダグダ逆転劇に初っ端からあてられてしまいました。
2話
気を取り直しての2話と行きたかったのですが、これがまた。。。
【胸糞注意】とか【これはひどい】とタイトルに見出しをつけてしまいたくなるようなどうしようもない話で、沸点が低い私はストレスMAX状態になってしまいました(笑)
主人公の親友で、御剣級のエースと思われた人物(亜双義一真)が、どうでもいいい理由でまさかの突然死。
親友の死を突き付けられて「親友の遺志を継ぐ」という主人公の心意気は良いですが、悲しみだったり死を悼む描写が全くないのはどうにも不自然でした。
本人が望んだわけではないけど、なんだかんだいって棚からぼた餅的状況です。
このまま代理として、親友が引いたレールに乗って流されていく話だとしたらどうなのかな?とも思いました。
また、見た目がかわいいので楽しみにしていたヒロイン(御琴羽寿沙都)が、最初非常に感じ悪くてガッカリしました(主人公を疑っていたという理由はあるが)。
決して抵抗しない主人公を投げ飛ばす「スサト投げ」も気に入らない。
これは「寿沙都はしっかり者の優等生キャラなので、ギャップを入れてみました」みたいな、制作側の安易なキャラづくりのように思われました。
最後、主人公に謝っていたのでその点は良かったのですが、あっさり亜双義から成歩堂に乗り換えたように見えてしまい印象は良くありませんでした。
船内で起こったことは不運な事故、犯人も悪くないみたいな煮え切らない話です。
3~5話
舞台がロンドンに移り、やっとそれらしい雰囲気になってきます。
成歩堂×寿沙都のコンビも板についてきて良い感じに。
2話で初登場の時にはイラっとしたホームズさんについては、トンチンカン→トンチンカンなようで核心をついている?→ホームズさんスゴイ!みたいな感じで、じわじわ評価が変わっていきました。
素敵な見た目がロンドンに似合っているし、私の中ではホームズさんが「ポーの一族」のエヴァンズ家の方々の親戚に見えて勝手に盛り上がってしまいました。
ホームズさんの同居人アイリスちゃん、「ちびうさ」を彷彿とさせるヘアスタイル。
頭が良いので生意気なのかと思ったら大違い、とてもいじらしくてかわいい子でした。
ホームズとの共同推理
大逆転裁判での新システムです。
ホームズさんの破天荒な推理を「上書き訂正」する作業なのですが、訂正する際、特に考える必要はなく画面をスクロールして目についたものを「つきつける」だけなので、あまり面白さは感じませんでした。
結果、ホームズさんが出てこないと寂しくなってしまうのですが、いざ出てくると共同推理がめんどくさいというジレンマに陥りました(笑)
大逆転裁判2-成歩堂龍ノ介の覺悟-
大逆転裁判2の構成と評価
大逆転裁判2の構成は以下の通りです。
- 1話…『弁護少女の覚醒と冒険』…日本にて
- 2話…『吾輩と霧の夜の回想』…ロンドンにて(回想)
- 3話…『未来科学と亡霊の帰還』…ロンドンにて
- 4話…『ねじれた男と最後の挨拶』…ロンドンにて
- 5話…『成歩堂龍ノ介の覚悟』…4話の続き
世間一般(Amazonレビューなど)の評価としては、
逆転裁判1~3に並ぶ、最高傑作!神作!タクシュー(←ゲーム会社のディレクターさん)万歳!
という絶賛の嵐が大多数のようです。
2本を通してみれば、逆転裁判1は起承転結の「起」と「承」、逆転裁判2が「転」と「結」、事件解決編という構成だったわけですが、1と2の手の平返しのような評価の違いになぜか少し引いてしまいました。。。
大逆転裁判2の感想
逆転裁判2の発売日がドラクエ11の発売日と近かったので、ドラクエ11をやりつくした後に逆転裁判2を購入&プレイしました(笑)
ギャグや小ネタなど楽しめる要素が満載。怒涛・圧巻の展開でやりごたえは十分あり満足できた。けど、陶酔感は無かった。
というのが私の感想です。
逆転裁判1~3をプレイした時のツボにハマった面白さのようなものは無いかなーと。
大逆転裁判1で感じた不満やモヤモヤが、2をプレイすることでどう変わるのかが、自分の中での評価のポイントになりました。
展開がなんとなく読めてしまう。。。
前作で残された謎は、2でほとんど回収されています。
亜双義が実は生存していることなど、都度都度展開が読めてしまう(そのように作られている?)のですが、話が収束していく面白さはあります。
けど、決定的につまらないと感じてしまったのは、
ラスボスは案の定、最初からラスボス感満載のあの方
だったことです。
最初から「絶対この人裏がある」と思っていました。
準ラスボス、アイリスの父親については思いもよらない人物で驚きはありました。
バロック・バンジークス検事
前作では空気だったバンジークス検事。
死神と呼ばれるようになった経緯、なぜ日本人を憎んでいるのか。
謎に包まれたバンジークスの過去や人柄などが明かされていったのは良かったです。
一見不釣り合いな親友や敬愛するお兄さんに対する態度を見ていると、孤高ながらも愛情深い方なんだなとわかります。
真実が明らかになり、誤認を認めたら素直になるのも好感が持てます。
亜双義一真は悲劇のヒロイン君か?
一方、亜双義一真については、復活して株が下がったように思います。
自分や自分のお父上の立場でしか物事を見ることができない点が残念でした。
バンジークス検事に一方的に憎しみを募らせていたのは仕方がないとしても、真相が明らかになり真犯人が判明した後も、被害者意識が抜けないのか、バンジークス検事に高圧的な態度をとり続けることに疑問を感じました。
バンジークス検事の元に弟子入りするらしいですが、だったらなおさら態度を改めるべきだろうと思います。
そして、成歩堂をロンドン留学に巻き込んだのは、なんだかんだ言って結局のところ「自分を見届けてほしい」という自己都合だったのかと。
亜双義さん、ずいぶんとえらいことに主人公巻き込んでくれましたね(笑)
御琴羽寿沙都は勇ましかった
明治時代なので女子は法務助士というサポート役にしか回れない設定ですが、1話で男装して弁護士をやり遂げたのは度胸あるし偉いなと見直しました。
亜双義のことを「一真さま」と下の名前で呼んでいるので、幼馴染設定なのか敬愛しているのか何かしらあるんだろうと思っていましたが、その辺のエピソードは出てきませんでした。
逆に亜双義の方は「御琴羽法務助士」というやけに堅苦しい呼び方をしていたのも気にっていたので、寿沙都さんが自分で考えて成歩堂(と仕事をしていくこと)を選んだのは何となく嬉しかったです。
日本で弁護士事務所を開くとかいって、ウキウキしているのがかわいかったです。
成歩堂龍ノ介について
ご先祖様?のほうは、成歩堂龍一より成熟していて卒がない雰囲気でした。
何か隠された理由や因果がありロンドンに連れていかれたと思いたかったのですが、結局のところ、主人公だけが10年前の事件と全然関係がありませんでした。
主人公の弁護士としての人生が、ただ周りの流れ(主に亜双義一真)に巻き込まれただけな感じだったので、ラスボスを追い詰める最後の最後一番良いところをホームズさんに持っていかれたのも気になりませんでした。
自発的に弁護士になりたいと思ったエピソードが語られていないので印象としては弱いのですが、最終的には、まわりの後押しがあったとしても自分のやってきたことは全て自分で選んだことなんだと自覚した上で日本で弁護士をやると決意できたのは良かったです。
ダウンロードコンテンツ(DLC)感想
各話とも「関係が気になる2人」について触れられていて楽しかったです。
大日本帝国編
留学直前の日本にて。
弁護士「亜双義一真」×法務助手「御琴羽寿沙都」という、正式なのに本編では見ることができなかった夢のコラボが実現。
成歩堂龍ノ介が悪気なく亜双義一真の足を引っ張るのが笑えました。
大英帝国編
グレグソン君がご存命だったころのお話し。
アイリスちゃんがバンジークス検事に見せる優しさにキュンとします。
もし続編があったら、アイリスちゃんはいつかバンジークスが叔父だと知ることになるのかも気になるところです。
大逆転裁判3に期待すること
大逆転裁判2はキレイ完結していますが、次回作があっても不自然ではない形で終わりました。
3が出るなら、ホームズとアイリスが日本に来るのか(来たいっていってるし!)。
成長した成歩堂弁護士と亜双義検事の対決についても気になります。
村雨葉織は良いキャラだったので、もう一回みたいかも。
漱石さんはだいぶお腹一杯になったけど、ちらっとなら(笑)
あと、逆転検事みたいな感じで「シャーロック・ホームズ主役」というのも希望します。
とりあえず、破天荒な推理を修正してくれる人が誰でもいいからいれば成り立つようなので。。。